中学生や高校生、もしかして小学生でもいるかもしれない『家事のできる』お子さん。
「素敵だわぁ~。」と、思っていました。
息子たちが小学生の頃は、『家事のできる男』に育てようと悪戦苦闘しました。
しかし残念ながら、我が家の息子たちは、自分のこともままならず…。
いつしか、「人より成長はゆっくりだけど、まぁそれで良いかぁ~。」と思えるように…。
徐々に、徐々に、そんな風に思えるようになりましたよ。
徐々に…です。
過度な期待をかけられて、息子たちも大変だったことでしょう。
そんな彼らが長年、責任を持って取り組んでくれているのがお風呂掃除です。
彼らのお風呂掃除が始まったきっかけから、お話ししていきますね。
お風呂掃除の始まりは、同じ塾に通うようになったこと。
長男が高校生で次男が中学生の時、同じ塾に通い始めました。
二人が塾に行く曜日が重ならなかったので、一人2日ずつ、週に4日は夕食の準備がいつもより早く必要になりました。
息子が不器用なのは、母からの遺伝です(笑
私も、かなり不器用です。
時間が大きくずれたことで、なんだか気分的に慌ただしく感じます。
そんな時、二人の塾の予定が書かれたカレンダーを見ていて、思いついたことがありました。
お風呂掃除、よろしく!
あのさ。
兄ちゃんが塾のとき、次男君がお風呂掃除してくれない?
でさ、次男君が塾のとき、長男君がお風呂掃除してくれない?
二人が塾のない日は、お母さんがお風呂掃除するよ。
この提案、すんなり受け入れてくれました。
いいよ。
OK!
二人がしてくれるのは、浴槽を洗うだけの『お風呂掃除』ですが、週に4日も代わってもらえると、とっても助かるんです。
塾の曜日が変わったら担当の曜日を変えて、都合の悪い日は交代してと、二人ともが『自分の仕事』として責任を持って取り組んでくれたのは嬉しかったです。
夫も参加してくれるように。
その内に、夫が週末のお風呂掃除を担当してくれるようになりました。
私は週に1日だけ、お風呂掃除をしています。
フタや排水溝の掃除は、週1回だと気合いが必要になりますが、それでも3人が2日ずつお風呂掃除をしてくれるので本当に助かっています。
長男は就職しても、今までと変わらず、仕事の後でもお風呂掃除を続けてくれていたことには、感心しました。
社会人は忙しい。
7月になり、長男の帰りが遅くなるようになりました。
お風呂掃除を続けていくのが難しいと判断したようで、長男から相談されました。
もう、お風呂掃除はちょっと、時間的に無理だわ。
帰りが遅くなるし…。
そうだね。お風呂掃除を続けるのは難しいね。お風呂掃除は、もうやめて良いよ。
ん~、料理は練習したし、お風呂も一応掃除できるね。
じゃあ、土曜日に洗濯をお願いしようかな。
部屋の掃除もそれなりにできるし、これで家事は一通りできるようになるでしょ?
了解。
そうだ!アイロンがけはやめてもいい?
もう、慣れたしね。
これからは、日曜日の夕食後の食器洗いと、土曜日の洗濯が長男の担当となりました。
洗濯もしばらくは、洗って干すまでを担当してもらう予定ですが、慣れてきたら取り込みもしてもらおうと思っています。
徐々に進めていかないと、初めてのことが多くなって、彼の負担になってもいけないですものね。
徐々に、できることを増やして。
一人暮らしに向けて、少しずつできることが増えてきました。
排水溝やトイレ掃除などのちょっと勇気のいる場所はまだ手つかずですが、こちらの掃除は彼が一人暮らしを始めてから口頭で伝えても良いかもしれないですね。
今の所、彼が担当を忘れることはありません。私が忘れて洗濯を始めようとすると、「オレの担当だけど、忘れてない?」と教えてくれます。
「しっかりしてきたなぁ~。」と、嬉しくなりますね。
できないことが多くて、親にも先生にも叱られっぱなしだった長男ですが、彼なりのペースで成長してくれているようです。
幼い頃は心配で、腹立たしく感じることも多かったのに、この頃は安心して見ていられます。
まだまだ危なっかしく感じることもありますが、これは私が親である以上、ずっと感じるのかもしれませんね。
洗濯もできるようになったら、今度はお弁当作りに挑戦してもらおうかなぁ~と思っています。
断られそうな気もしますね(笑