コロナが落ち着いているスキに、家族で出掛けることにしました。
行き先は、神戸。
異人館に行きました。
うだるような暑さと、急な雨でヘトヘトになりながら、初めての異人館を満喫しましたよ。
初めての異人館
学生の頃、「異人館に行こう」と友達と計画をたてるたび、中止になった異人館への旅行。
神戸周辺への旅行はことごとく中止になっていたので、私と神戸は『縁がない』と思っていました。
今回も4月から「異人館に行きたい。」と思っていたものの、タイミングがなかなか合わない…。
『中止』が、頭をよぎりましたよ。
それでも、なんとか『初』異人館、行って来ました。
現在、公開されている『北野異人館』は16館だそうです。
1日で、16館すべてを見て回るのは難しそう。
息子達に「見たい異人館を1つ、決めておいてね。」と伝えておきました。
3館くらいなら、私でも無理なく見て回れそうです。
長男が見たいと思ったのは『風見鶏の館』。
一緒に調べていた次男と私は、『モデルコース』なるモノを見付けていました。
『坂の上の異人館』『北野外国人倶楽部』『山手八番館』『うろこの家』のチケットが、セットで割引になる、山の手4館パスコースを見付けました。
所要時間が90分、これくらいなら疲れずに見て回れそうです。
山の手4館パスコースは、パワースポットを中心に巡るコースなんですって。
とっても魅力的ですよね。
私が特に見たかったのは、『うろこの家 』のイノシシ。
このイノシシ、鼻をなでると幸運に恵まれると言われていることから、皆に鼻を触られて、鼻の頭がピカピカと光っているんだそうですよ。
『うろこの家 イノシシ』で調べてみると、写真がたくさん出てきます。
横座りの、なんだかけだるそうなイノシシの鼻を、私も触ってみたいと思いました。
三宮駅から徒歩15分
降り立ったのは、阪急三宮駅。
北野異人館行きのバスもあるそうですが、徒歩15分の道のりなら歩いちゃいます。
スマホで行き方を調べて、駅からほぼ一直線に登って行きます。
街路樹にはめずらしい、オリーブの木の鉢植えが置いてありましたよ。
鉢植えには説明書きも添えられていますが、夫と息子について行くので精一杯、読むことはできませんでした。
道の両側には、かわいいお店やオシャレなお店、おいしそうなお店が軒を連ねています。
デートにはうってつけ。彼女は大喜びでお店を飛び回り、男の子が疲れちゃうってパターンですね。
スターバックス神戸北野異人館店の前で、記念撮影している人もいましたよ。
そうこうしている内に、うろこグループオペレーションセンターが見えてきました。
工事中で見られない!? イノシシはお預け。
先にオペレーションセンターに入った次男が、「3館コースしかないみたい。」と言いながら出てきました。
「山の手4館パスコース」のことをオペレーションセンターで聞いてみたら、うろこの家が工事中とのこと。
イノシシが見られないのかぁ~。
残念がる私に、受付の方が人気の英国館を含む6館めぐりを提案してくれました。
ウロコの家が工事中の、今だけの特別価格なんだとか。
今だけお得につい釣られ、体力もかえりみず、6館めぐりパスを購入しました。
オペレーションセンターの方が丁寧に、地図を使って道順や、『サターンの椅子』の女性が座る側の椅子を教えてくれましたよ。
地図を片手にいざ出発です。
ウロコの家が工事中なのは残念ですが、北野異人館街まで来られただけでも奇跡モノ。
気持ちを切り替えて、楽しみましょう。
8月にはうろこの家のイノシシにも会えるようなので、イノシシの鼻を触りたいなら、8月になってから異人館に行かれた方が良いですね。
調度品はお国柄?かつての住人の趣味!?
建物も調度品も、かなり個性的な異人館。
気になる異人館はネットで調べると、すごく詳しく出てきますよ。
今回は、私目線で感想を綴りますね。
英国館
『神戸トリックアート不思議な領事館』を横目で見ながら、最初に訪れたのは『英国館』です。
玄関前に置いてあるマントと帽子は、無料で貸してもらえるそうですが…。
借りる?
暑いから、要らない。
『シャーロック・ホームズ』には、ならないようです。
玄関を入ると、『不思議の国のアリス』に出てきそうなウサギの置物が7匹、笛を吹いてお出迎えしてくれます。
テーブルセッティングも素敵でしたね。
お庭もお花もとても良い感じで、2階にある『ホームズの部屋』の、まがまがしさを和ませてくれましたよ。
実は、この記事を書きながら気付いたのですが、英国館にもパワースポットがあったようです。
『告白の木』
もらった地図に書いてあったのに、気付かず!
残念です。
洋館長屋
お次は、お隣の『洋館長屋』です。
こちらのテーブルセッティングも、英国館のものとはひと味違っていて素敵。食器棚にはロイヤルコペンハーゲンが並んでいて…。
急な階段を登ると、ルイヴィトンのトランクが置いてあったり、風刺画から飛び出してきたようなお部屋があったり、不思議な空間が続きます。
急な階段が印象的な洋館長屋でした。
ベンの家
公開されている異人館で唯一、人名が付いている『ベンの家』。
はく製や標本が、ところせましと飾ってあります。
2階には、
「それ描きたかったの?どうしても飾りたかったの?」と思う絵が飾ってありましたよ。
ラインの館
急な上り坂の途中にあるのが『ラインの館』。
無料で入れるラインの館の玄関前には、3つの犬小屋らしきモノと犬らしきモノ(笑
中にはいると、素敵な暖炉が1階にも2階にも。
そしてここで、オリーブの街路樹の理由が描かれたパンフレットを入手しました。
山手八番館
『ラインの館』を出てから『山手八番館』までの上り坂のキツいこと。
長男と私、かなりバテバテです。
山手八番館の入り口には、2体の像がお出迎え。お寺のようなイメージです。
中に入るとさっそく『サターンの椅子』に座ります。願いが叶う椅子、しっかりお願いしてきましたよ。
アフリカの彫刻やインド(?)の仏像、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの置物もあって…不思議な取り合わせでしたね。
北野外国人倶楽部
『北野外国人倶楽部』では、ドレスサービスもあるそうですが、今回のパスには入っていません。
ドレスを着るのも恥ずかしいし、ドレスを選んでいる間に、夫と息子に置いて帰られそうです。
中には、豪華なお部屋も使用人部屋もあり、複雑な気分になりました。
坂の上の異人館
北野外国人倶楽部を出ると、急に雨が降ってきました。
あわてて『坂の上の異人館』に入ります。
中国領事館として使われていた坂の上の異人館には、ラデンの家具や豪華な壺などが置かれています。
かなり豪華な調度品と言った印象でした。
愛情に恵まれると言われる狛犬の間を、傘をさしてソ~っと滑らないように歩きました。
パワースポットなので、雨にも負けず、通っておきましたよ。
3館ずつにすれば良かった?ヘトヘトの異人館巡り。
この旅最後の異人館は、『坂の上の異人館』となりました。
『風見鶏の館』を見たいと言っていた長男は、すっかりバテてしまっています。
雨も降り出し、気分はダダ下がりのご様子。
もう帰ろう。
最近、夏バテぎみと言っていたので、6館巡りはキツかったようです。
オランダ坂の急な坂道と強い日差しに体力を奪われ、これにて北野異人館から退散することになりました。
スターバックス神戸北野異人館店で休憩しようと思いましたが、大混雑で入店できませんでした。
今回、北野異人館に来てみて思ったのは、「北野異人館は、3回に分けて訪れるのが良いかもしれない。」と言うことです。
『北野通り3館』と『山の手4館』と『風見鶏の館・萌黄の館・北野天満神社』を、それぞれ1日ずつ見て回る案です。
そうすれば、体力のない私でも「疲れた~。」ではなく、「楽しかった~。」で1日が終われるかなぁ~と思いました。
「もう、来ないかもしれない。」と思うと、つい欲張ってしまうんですよね。
これで異人館と縁ができたので、また遊びに行けそうな気がします。
次回は、ウロコの家のイノシシに会いに行きたいです。
ちなみに、今回の異人館、我が家の一番人気は『英国館』でした。